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キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~

第1章 鬼畜変態野郎とお漏らしプレイ

勇者である男は、私を引きずりながらその奥にあるバスルームへ行くと、その中に私を押し込み、自分もそこに入って扉を閉めた。

しかも勇者である男は偉そうに扉の前に仁王立ち。これって尋問じゃん。ヤベーやつじゃん。焦る私に追い打ちをかける一言が飛んできた。

「言うまで逃がさん」

どうにかこうにかごまかさないと、間違いなく殺られる。いや、ヤられる方かもしれない。何か逃げれそうな言い訳は……

「あっ、……えっと、……そう!仲間になろうって思って!」

グッドっ!!ナイスよ、キツネ様!

「仲間?」
「勇者様に仲間は必要でしょ?このキツネ様なら魔界に詳しいし、絶対に役に立てると思うの」
「勇者、ねえ。おまえが役に立つとは思わねーし、敵である魔族を仲間にするわけねーだろ。耳と尻尾を取って出直してこい」
「いいえ!キツネ様は裏切らないわ!」
「何で言い切れる」
「キツネ様はウソをつかないの!ウソつきって大嫌いなの!」
「もう忘れたのか。ついさっき宅配員を装ってたぜ。【獣姦専門SMクラブ】とも言ってもたな。それはウソじゃねーのか」
「……ウソです」
「じゃあ、おまえは何だ」
「ウソつきキツネです」

自分のついたウソが原因で苦しめられるなんて思わなかった。ウソってやっぱりいけないことなんだって嫌でも学んだ。こんなことならウソなんかつかずに、素直で正直にいれば良かった。

貴様を殺しに来ました。負けました。もう二度としませんって、土下座して謝れば許してくれたかもしれないのに。ウソをついたせいで信用ゼロ。

私は殺される運命なのだ。

ごめんね、パパ。【獣姦専門SMクラブ】の本をリビングに置いたの、私なの。ママに怒られてたね。そのおかげでママの大切な花瓶を割ったことが流れて、私が怒られずに済んだの。守ってくれてありがとう。何か他にもいろいろとありがとう。

「とあることをやってくれれば信じてやらねーこともないぜ」
「本当に!?」

殺されることを回避出来るのなら何でもやる勢いで、勇者である男を見上げた。

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