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キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~

第1章 鬼畜変態野郎とお漏らしプレイ

「服を脱げ」
「へ?」
「服を脱げって言ったんだぜ」

何で、服を脱ぐイコール仲間を信じる、ってことになるの?服を脱ぐってことは全裸になるってことだよね?裸にそんな力が秘められてたっけ?何を言っているの、この変態男。勇者様って変態なの?そーいう裏の顔を持ってないと勇者になれないの?世界を救う前に自分を救った方がいいと思うの。

何かいろいろと言いたいことがあって、どれから口にすればいいのか分からない。そこに困っているのに、勇者である男は、当然のように「脱げよ」と言ってきた。脱ぐはずがないのに。

「何で?」
「あ?」
「何で全裸になったら信用出来るようになるの?」
「武器を隠してねーかと思ってな」
「隠してないよ」
「ウソつきキツネの言葉を信じろと?」
「本当だよ!武器なんて持ってない!」
「ほーう、おまえにとってコレはおもちゃか何かか。新品だな。よーーく切れそうなおもちゃだぜ」

勇者である男は、さっきまで私が握りしめていたナイフを持っていた。いろいろと詰んでたんだなと悟った。

全裸にならない限り、バスルームから出られないし、仮に勇者である男を押し退けて逃げようとしても、あのナイフでグサリグサリされると思う。

逃げたら死、全裸は生。生き抜こうと思うのならば、全裸になるしかない。

敵である勇者の前で、裸になることがどれだけ屈辱か分かっていても、生きてさえいればなんとかなる。死なない限り、何度だって勇者討伐チャンスがあるのだ。

なろう、全裸に。

「って、なれるかーー!!」

自分自身にツッコミした。

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