
キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~
第1章 鬼畜変態野郎とお漏らしプレイ
「全裸になるなんて無理だよ!嫁入り前なんだよ!?純潔なの!鬼畜変態野郎にその意味が分かるかなぁ!?」
勇者である男にも詰め寄って訴えた。でも勇者である男は何も言わずに無表情で見下ろすだけだった。つまり、全裸になるまで解放しないってことだと思う。
同じ生き物としてあり得ない。心底軽蔑する。最低で鬼畜変態野郎が勇者だなんて!勇者がこんなクソ野郎だから!世界が混沌としているんだ!
「嫌よ!絶対に裸になんかならない!そうよ、これは純潔を守るための戦い!鬼畜変態野郎なんかに負けてたまるもんですか!」
ビシィィッと指さして言ってやっても、勇者である男は相も変わらず無表情だ。でもため息をはいたあと、バスルームの扉に背中を預けて腕を組んだ。
「長期戦だな。まっ、頑張れよ」
キツネ様との戦いのはずなのに、まるでひとごとのようだ。でも負ける気なんて更々ない私は、拳を握り締めて、壁を殴りながら言ってやった。
「キミがっ!泣くまでっ!全裸にならないっ!」
「だったら今すぐ泣いてやろーか」
「……はっ!?」
「おまえアホだろ。しかもドが付くほどの」
「うおおおお!!このキツネ様がっ!鬼畜変態野郎ごときに負けてたまるかああああ!!」
バスルームにキツネ様の声が響いた。それはやる気に満ちあふれる熱き魂の叫びだったけど、隣の部屋から、「うるさい!」って怒鳴り声とバンッ!と壁か何かを殴る音が聞こえたので、そこんところは気を付けて、純潔を守るための戦いを頑張りたいと思った。
