
キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~
第5章 鬼畜変態野郎と縛りプレイ
ざらついた縄が体に巻き付いて、肌を擦っていく。くすぐったくて、でも、皮ふを滑る縄の摩擦で、擦られた場所が熱くなる。縄に擦られただけで、……息が荒くなって、……興奮していくのが自分で分かる。
荒い息をそのままに、前側に縦四つのコブを作っていく様子を見てた。すると、その縄が股を通ってお尻へ。「へ?」って思う前に、この人の手が背中に回って、ギュッと抱きしめられた。
今からやることが分かった。首から垂れたコブ付きの縄で、首から股、お尻を通って背中へ縄を縛り上げるのだ。
体に縄が食い込む。もちろんアソコにもお尻にもキツく食い込むだろう。私の肉を縛るんだ。それは一体どんなものなのか。怖い。怖いけど、この先が見たい。
「……あっ、……はぁ……」
荒かった息がもっと荒くなった。この人の広くたくましい背中に腕を回して、服をギュッと握り締めると、声を掛けられた。
「いくぞ」
コクンとうなずくと同時に、縄がグッと体に食い込んだ。
「あっ!」
「はぁ」
ギュッと縛られて息が漏れる。この人も同じ。体が熱くなるほど、それが私にも伝わる。ひどく興奮してる。それがよく分かる。手から、縄から、この人の熱が伝わってくる。
丁寧だけどたどたどしく、でも荒々しい熱のこもった縄が、この人の想いが、私の体に巻きついていく。ひし形を作りながら、私の肉を縛り上げていく。私の形をこの人が作っていく。
「んっ、……ふぅ」
「はぁ、……はぁ」
呼吸をするとギリリッと縄が食い込む。体の輪郭を縄が作って、ギュッと輪郭を固定して、ざらつく縄が、自分でも知らない体のラインを浮き彫りにしていく。
それはきっと、女の肉の輪郭。自分の体なのに、自分でいやらしく見えるほど、艶かしいほど、女としての輪郭。
「……できたぜ」
息苦しさで涙が溜まる。息を吸うと縄が肉に食い込む。食い込んでる場所が痛くて熱い。どこもかしこも熱くて汗ばんでる。痛くて苦しくて仕方ないのに、それを受け入れてる自分がいる。
だって!こんなに苦しくて痛いのに、この痛みと苦しみから、この人の熱が伝わってくるんだもの。不安な想いと、欲にまみれた想い、それが縄となって体に巻き付いて、私を縛り上げている。
ああ、何て情熱的なんだ。
