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キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~

第5章 鬼畜変態野郎と縛りプレイ


「俺を見ろ」


今の想いを見られたくなくて、顔をうつ向かせていた。嫌だと首を振ったら、頬っぺたをなでてきた。その熱い手の温度が私の体に溶け込んでいく。それが堪らなく好きだと思った。

私は顔を上げた。

痛みと苦しみで涙が止まらなくて、やっぱり汚いそんな私を、この人が見た。縄に縛られてる私を見つめて、歪んでる口元を耳に押し付けてきた。


「おまえは最高にキレイだ」


縛られてないはずの心に、言葉の縄が巻き付いた気がした。嫌いじゃない、その想いに従って、この人の頬をなでた。この人は首に顔を埋めた。噛まれると思うと、ズグンと子宮が唸った。

ほしくてほしくて堪らずに、お願いしようと口を開いたら、ドンドンとトイレの扉を叩かれた。


「すみませーーん!カメラの回収は終わりましたーー?」


ここはレストランのトイレということを思い出して、何やってんだって思うと恥ずかしくて頭を抱えた。その動作で縄が食い込む。思わずこの人の服を握りしめた。


「大人しく待ってろ!」


鬼畜変態野郎は声を掛けた人に怒鳴っていた。慌てて逃げた人に同情したけど、それよりも自分のことで精一杯だ。

「大丈夫か?」

「……うん」

「そうか、大丈夫か。だったら次の命令だぜ。しばらくそのままで過ごせ。俺は先に行ってる」

「へはあ!?」


抗議する前に鬼畜変態野郎はトイレから出て行った。こんな命令なんて聞けるわけがないけど、聞かなかった時の方が恐ろしい。鬼畜変態野郎のことだ、「仲間は解消、さっさと出て行け」って脅してくるに違いない。

でも欲と興奮が抜けて冷静になれば、縛ってる縄もそこまできつくないし、苦しさと痛みにも慣れてくるだろう。しばらくっていっても数時間程度だ。大丈夫、大丈夫。


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