
キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~
第6章 キツネ様の話し合い
【支配するもの】と【支配されるもの】を分からせるための首輪。その首輪にリードをつけた。まさか自分が首輪をつけられる日が来ようとは思ってもなかっただろう。愉快だ、天晴れだ。
「今から私がご主人様だよ」
「……あっそ」
「返事は、にゃー、です。分かりましたか?」
「……あっそ」
「返事は?」
「……知るか」
いうことをききなさいの意味で、リードをグッと引っ張ってみると、ギロッとにらまれた。でも、首輪に繋がれてるドM男ににらまれても少しも怖くないので、笑顔で「返事は?」と言った。
「……にゃー」
小さく返事をした憎き敵に何かこうキュンっとした。これでこいつは私のペット。私のもの。私だけのものだ。
「キツネ様、次の命令はどうします?」
「うーん」
【好きなように命令出来る権利】をもらったのに、次が思い付かない。でも何か命令したいから、自分が言われた今までの変態的な命令をやってもらうことにした。
「おしっこしろ!」
「ぶへぁ!!?」
ユウタが盛大にずっこけた。
「おしっ、おし、おしっ!!?」
とてもビックリしてる。
「いいぜ、別に」
「いいの!?」
「返事は、にゃー、でしょ!」
「キツネ様、違う!そういうことじゃない!」
「にゃー」
「おまえ少しは嫌がれよ!」
ギャンギャン騒ぐユウタを残して、トイレまで引っ張っていく。トイレの扉を開けると中に入った。もちろん扉は開けている。
「ちょっと何してるんですか!?マジでやるつもりですか!?」
ユウタが慌ててやって来た。ユウタの前でおしっこをするのは恥ずかしくないのだろうか。そう思ってると、鬼畜変態野郎が振り向いて、私を見ながらこう言った。
「おい、ゴシュジンサマ、手伝えよ」
「手伝う?」
「ファスナーを下ろせ」
「そんなの自分でやってよ」
「何だよ、ペットの世話もロクに出来ねーのかよ、俺のゴシュジンサマは」
バカにした感じでそう言ってきた鬼畜変態野郎にモヤッとした。
