
キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~
第6章 キツネ様の話し合い
原因は私なので、ユウタの背中をポンポンと叩いて、ドヤ顔で親指を立てて、慰めの言葉を贈った。
「問題は大きさじゃあねえ。腰使いと、女の本質を見抜くことさ!」
「処女のキツネが何を偉そうに言ってんの!?」
「キツネの言う通りだ。大きさはある程度あれば十分。あとは、女が何を求めてるか見抜けるようになればいい。……まっ、おまえに分かるわけねーな」
「今の状況分かってて言ってる!?おまえ今から警察に行くんだよ!?ってか俺の許可なくしゃべるんじゃあねえ!」
「にゃー」
「あああああ!!!!!」
【あ】としか言葉にならないほどの感情と戦ってるみたいで、ユウタはその場で地団駄を踏んだ。あまりにも壊れかけてるからフォローしようとしたけど、「もういい」と言ってトボトボと歩き出した。
もういいなら別にいいやと、鬼畜変態野郎を繋いでるリードを持って、黙ってユウタに着いていくことに。すると、さっきまで落ち込んでたユウタが元気になった。
「見て!キツネ様、見てください!」
ユウタの指さした先は交番だった。その交番の出入り口に、鬼畜変態野郎と知り合いのお兄さんが制服を着て立っていた。
すべてを察したので、急いで首輪を外そうとしたけど、鬼畜変態野郎が私の手を力強くつかんできた。死んだと思った。そして鬼畜変態野郎の存在に気づいたお兄さんが元気よく声を掛けてきた。逃げられないなと思った。
「何だよ、どうした……ほんとにおまえどうしたの!?」
「いや、別に」
「別にって格好じゃねーんだけど!?何で首輪を付けてんの!?おまえは真性の鬼畜だろーが!」
「コイツらと遊んでた」
「コイツらって……ああ、コイツらね」
居心地の悪さにうつ向くしかなく。ユウタもいろいろと察してしまったのか、うつ向いてた。お兄さんも鬼畜変態野郎だって知ってたんだ。しかも真性って認めた上で知り合いやってたんだね。友情パワーってやつ?すごいね。
