
キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~
第7章 鬼畜変態野郎とはじめての
泣いたって無意味なのに、どうあがいても無理なのに、さっきのことを思い出せば出すほど、鼻がツンッとして、涙が出そうだった。
「……ねぇ」
「なんだよ」
寝返りを打ってこの人に向き合うと、アレが抜けてナカから液がダラリと出てきた。子宮のナカから悦んだ証だ。
「……っ、……あ……」
その出てくる感覚が、固まってきた体を少しだけ溶かし始めた。液を垂らしているアソコがヒクヒクしてる。まだ溶けていたいと言わんばかりに、アレをほしがってる。
ーーこの人がほしい。
心と体がグチャグチャで、自分でも何だかよく分かんなくなって、そのグチャグチャな感情を悟られないように、腕で顔を隠した。
「……そうじゃねえ、……俺だけをみろ」
ガシッと手首をつかまれて、半ばムリヤリ腕を退かされた。この人と目が合う。それは私と同じだった。
欲情にまみれた無防備な表情、とろけた視線、でも、奥に激情を宿してる。バラバラでグチャグチャなそれと目が合って、どちらともなく唇を引っ付けた。
「……まだ」
「……ああ、……終わりじゃねーよ」
力の抜けた足を開かせ、ちっとも動かなくなった腰を持って、グヌッとアレをいれてきた。さっきと全然違う感覚に、ゾワワッと鳥肌が立つ。固さも熱さも大きさも、さっきよりも身近に、素直に感じてる。
ちょっと動かされるだけでも、全てを持ってかれそうで、ぶっ飛んじゃいそうで、それが怖くて、つかんでてほしくて、この人に手を伸ばした。
「おてて、つなご」
「はいはい」
この人の大きな手と私の手、それぞれ指を絡ませて握った。ギュッと力を込めると、そっと握り返してくれる。それに安心感を抱いた。
根拠はナイけど、この人になら身も心も任せて大丈夫だと、そのヘンテコな感情はシミのように体の中に広がって染み込んでいったんだ。
