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下着訪問販売

第3章 接触

次の日恭子は、昨日スーパーで見掛けた美人、斎藤さんの家の付近まで来ている。昨日の感じだと、そろそろ買い物に出掛ける時間だからだ!

一時間程待っただろうか。斎藤さんが家から出てきた。

「結構待ったわね!私まるで、刑事か探偵みたいね!」

と苦笑しながら、斎藤さんを尾行する。そして、昨日と同じスーパーに入っていった。

スーパーに入ると、おもむろに斎藤さんに話し掛ける。

「こんにちは!斎藤さんではないですか?私、以前斎藤さんの家の辺り、3丁目に住んでいたんですが、引っ越して行った者です。今日は、懐かしくて、仕事の合間にこちらを見に来たんですよ。ここでもよく買い物しましたし……。それで以前から斎藤さんのことは知っていましたので、一度お話ししたいと思っていて、懐かしさのあまり声をかけさせていただきました。」

斎藤さんは、

「そうですか?私、ちょっと存じあげなくて……。申し訳ありません。」

と、困ったような表情をしながら品のよい話し方で、話した。

恭子は、「品の良い女性だわ。物静かだし。」

と思い、会話を続けた!

「相変わらず美人でスタイルが良いですね。羨ましいわ!特に胸がとっても女性らしくて!」

というと、

「そんなことないですよ!私なんて……。もう胸も少し下がって来てしまっていますし……。」

と言い、胸を触る仕草をした。胸が下がるという会話が出ると恭子としては話がしやすい。

「私も実は、随分下がってきてるんですよ!」

と言うと、

「そんなことないですよ!あなたは、とっても綺麗……!」

という会話から、いつものパターンに持っていくのが恭子の腕の見せ所である。


実はと切り出し、恭子の仕事を説明する。自分の胸が綺麗に見えるとしたら、それはブラジャーの質にあることを丁寧に話た上で、一度訪問させてもらえないかと、約束を取り付けるのである。

恭子は、楽しそうに世間話を暫くしてから、訪問の日取りを決めた。斎藤さんは、いいお客様になりそう!と恭子は、思う。

事務所に帰った恭子は、また他の顧客のところへ訪問する。今日は、浅井は同行する日ではない。恭子一人で行動する予定だ。

明日はいよいよ斎藤さんのお宅へ訪問する。

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