菜摘と瑠花の日常♪
第3章 修学旅行1日目
風呂を上がり、菜摘は先に瑠花の体を拭いてあげる。
「ん…
菜摘ありがと…」
ホテルで用意されたバスタオルはふかふかと柔らかくて心地いい。
瑠花は余計に眠くなってしまい、菜摘に拭いてもらいながらうとうととしてしまっている。
「ほら、パジャマ着て?
ソファでちょっとだけ待っててね?
すぐ行くから」
「うん」
瑠花はふらふらっと風呂場を出てソファに向かった。
その間、菜摘は急いで自分の体を拭き、パジャマに着替える。
ソファのある部屋に向かえば、案の定、瑠花はうとうとと眠ってしまっている。
「瑠花、瑠花」
菜摘がそっと肩を叩いて呼び掛けると、瑠花はふにゃっと起きる。
「瑠花、ドライヤーかけるよ?」
「…うん」
菜摘は自分が愛用しているムースを瑠花の毛先につける。
そして瑠花が熱がらないようにドライヤーを少し遠ざけて、優しく頭をかく。
「菜摘ぃ…」
「ん?」
「ん…気持ちい…」
瑠花はふにゃりと笑ってくれる。
甘えん坊の子供みたいで菜摘はどきどきしてしまう。
「そう?よかった。
もうすぐで終わるからね」