菜摘と瑠花の日常♪
第3章 修学旅行1日目
「はい、できたよ」
ドライヤーを止めて、くしで軽くといてくれた菜摘。
「ん…
ありがと…」
どうやら寝ていたらしい(笑)
「先寝てていいよ?
私もあとから行くし」
菜摘はそう言いながら早く瑠花の元へ行けるように先程のムースをつけだす。
しかし、瑠花はまだベッドへ行こうとしない。
「瑠花?」
「一緒に…寝たいよ…」
瑠花のちょっとだけ寂しそうに潤む瞳は、とても可愛い。
「じゃあ待ってるの?」
「うん…っ」
「じゃあ、急いでドライヤーやっちゃうね」
「私…歯磨きしてくるね…」
「いってらっしゃい」
まるで母と子の会話のような、瑠花のちょっぴり幼い姿に菜摘はどきどきしながらもドライヤーを急いでかけた。