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星の君と氷の私

第11章 11

「そう…だったんだ」

「避けられて誤解させてるってすぐに気づいた だから伝えたくて探したんだ」

本人にちゃんと聞いてよかった

じゃないとずっと…誤解してたかもしれない

「それで雫」

「ん?」

「誤解もとけたところでキスしてもいい?」

私は静かに頷いた

駿の顔が近づいてくるから目を閉じた

ちゅっ… 優しく触れるだけのキス

さっきは王子様と白雪姫としてだったけど

今度は想いが通じあってのキスだった

駿からの熱が唇から伝わってくる

1回目のキスよりも熱が帯びていると感じた

心臓がドキドキうるさいし顔だって絶対に赤い

それでも、唇を離さないのはお互いがキスをもっとしたいって思っているからなのかな?

唇が少しだけ離れて…また重なった

重なっても触れるだけのキスだった

『後夜祭が終了致します。実行委員の方は至急本部まで。もう一度繰り返します…』

放送が本部から流れて私たちは離れた

「雫、これからよろしくな」

「うん!」

ここに来て初めての文化祭

とても忙しかったけど楽しくて、なにより駿と
付き合うことになった

私たちは本部に向かって後夜祭の片付けをした

次の日は休みだからゆっくりと休もうかな

片付けも終わって駿が家まで送ってくれた

部屋に入ってやる事をやって心に駿と付き合うことを報告したらすごい喜んでくれた

休みの日は駿とこの前行けなかった所に行った

すごい楽しかった

付き合う前とは違って幸せだった

でも…その幸せはそう長くは続かなかった

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