星の君と氷の私
第11章 11
「この子、駿くんのこと好きなの」
先輩が視線だけ向けた方には泣いている先輩がいた
「だから別れてくれないかな?」
今度は強く言われた
私が別れたら駿はこの先輩と付き合うのかな?
…私は嫌だ
でも…駿が幸せならそれでいいのかな?
それでも…駿が選んでくれたのは私だから
ちゃんと…自信を持ちたい
「それは先輩が決めることじゃなくて駿が決めることです」
これは私や先輩が決めることじゃない
1番大事なのは駿の気持ちだ
「あーあ、手荒いことしたくなかったのに」
先輩がそう呟いた瞬間、頭から水をかけられた
それも、両脇からバケツで
「ぶはははっ!!」
「あんたには駿の隣じゃなくてその格好が似合ってるわ!笑」
先輩達はバケツを放り投げて帰ろうとした
そのときに
「別れないとどうなるか分かってるよね?
今度は"大切な"友達にまで手を出しちゃうよ?」
耳元で低く囁かれた
バタン! 強く屋上の扉が閉められた
秋の屋上は風があって寒くて…
あー、このままじゃ風邪引いちゃうかもな
なんて呑気な考えをしていた
私が…悪かったのかな?
また同じことを繰り返し?
私のせいで心や翔くん、駿までもが傷つくの?
私と同じようなことをされるの?
もう…これ以上大切な人たちを傷つけたくない
これ以上…私は…
私の空を見上げた
ねー、司
そっちに戻ってもいいよね?
私、こっちで頑張ったよね
もう逃げないって思ったけど…
ごめん、無理だ
私は教室には行かず職員室に向かった
先生が驚かない程度に濡れている服や髪を頑張って乾かして
先生は寂しそうな顔をしてた
けど、「待っているからね」って言ってくれた
私は…大切な人を守るため
学校を辞めたんだ
先輩が視線だけ向けた方には泣いている先輩がいた
「だから別れてくれないかな?」
今度は強く言われた
私が別れたら駿はこの先輩と付き合うのかな?
…私は嫌だ
でも…駿が幸せならそれでいいのかな?
それでも…駿が選んでくれたのは私だから
ちゃんと…自信を持ちたい
「それは先輩が決めることじゃなくて駿が決めることです」
これは私や先輩が決めることじゃない
1番大事なのは駿の気持ちだ
「あーあ、手荒いことしたくなかったのに」
先輩がそう呟いた瞬間、頭から水をかけられた
それも、両脇からバケツで
「ぶはははっ!!」
「あんたには駿の隣じゃなくてその格好が似合ってるわ!笑」
先輩達はバケツを放り投げて帰ろうとした
そのときに
「別れないとどうなるか分かってるよね?
今度は"大切な"友達にまで手を出しちゃうよ?」
耳元で低く囁かれた
バタン! 強く屋上の扉が閉められた
秋の屋上は風があって寒くて…
あー、このままじゃ風邪引いちゃうかもな
なんて呑気な考えをしていた
私が…悪かったのかな?
また同じことを繰り返し?
私のせいで心や翔くん、駿までもが傷つくの?
私と同じようなことをされるの?
もう…これ以上大切な人たちを傷つけたくない
これ以上…私は…
私の空を見上げた
ねー、司
そっちに戻ってもいいよね?
私、こっちで頑張ったよね
もう逃げないって思ったけど…
ごめん、無理だ
私は教室には行かず職員室に向かった
先生が驚かない程度に濡れている服や髪を頑張って乾かして
先生は寂しそうな顔をしてた
けど、「待っているからね」って言ってくれた
私は…大切な人を守るため
学校を辞めたんだ