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星の君と氷の私

第12章 12

私はこれまでのことを…駿に全部話した

ゆっくりとゆっくりと…空中に放たれる言葉

放たれた言葉は弱々しくて
駿は静かに手を強く握ってくれていた

あのときは大丈夫って思ってた

こんなのすぐ終わるって。

でもどんどんエスカレートしていって

先輩にまで呼び出しをされて水かけられて

こんなのあり?って思ったし

……絶対負けないって思ってた

けど…無理で…私は弱かった

気づいたら保健室の中で

ちょうど保健室の先生に用があった担任もいて

2人ともすごく心配してくれた

思ったんだよね

中学のときと違うって、頼ってもいいんだって

でもすごく怖かった。

"中野の勘違いじゃないのか?"

中学の頃に言われた言葉が頭の中をぐるぐるして

気づいたら先生にこう言ってたんだ

"学校を辞めたい"

驚いてたけど…無理に止めようとしてこなかった

貴重品は持ってたから私はそのまま帰ることにした

帰り道に空が凄い青くて綺麗で…

司に会いたい。会いに行きたい。

そうなんとなく思っちゃって

家に戻って大家さんに伝えて司のお家に戻ってきた

1週間ぐらいは携帯を見ないでずっと司の部屋から空を見てた

空をみてる時は司と話をしている感じで凄い落ち着けたんだ

"大丈夫。俺がそばにいる"

そう言われてる感じがした

なんとなく久々に携帯の電源をオンにしたら心や翔くんや

…駿からの連絡がたくさん来てた

ちゃんと伝えようと思った、元気だって

でも駿にはどうしても出来なくて…

心と翔くんにだけ伝えてそれで終わりにしようって思ってた

けど心が毎日何があったか連絡してくれるから
それが何よりの励み気づいたらなっていた

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