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星の君と氷の私

第2章 2

2人に適当に座ってもらって私はお茶を2人に出し
自分も座った

「えーとまずこれがプリントと授業用ノートね」

「え…?」

「ん?」

思わず声に出しちゃった…

だってなんでここで渡すの?って思っちゃった

授業用ノートなら学校では渡してもいいのに

「あ、えーと、ほら、あれだよ。あれ」

ん?あれとはなんですか?

全然何言ってるかわかんないし

どういうこと?

「駿がいいたいのは、中野さんが先輩に絡まれてたのが自分のせいだから。だからこそノートとか今渡した方がいいんだろうなって」

「おまっ…ちょっ…」

そうだったんだ…

「私なら大丈夫だから。西条さんもありがとう」

2人ともそこまで考えてくれてたんだ

なんか感謝の気持ちと申し訳なかったな

2人と居ると忘れたはずの感情が思い出してくる

体の中で勝手に暴れ回る

私が"今の私"じゃなくなる

これっていいこと…なのかな?

「とりあえず分かりやすくまとめてみたから」

「確かに!今日の駿は真面目に授業聞いてたw」

「あの、心さん。それ以上はやめてもらってもいいですか」

「あ、ごめんごめん笑 ちょっと顔が赤くなってるった言うのもスルーしとくね笑」

「それもう言ってるから! はぁーほんと調子狂う」

なんか2人を見てると面白い

それになんかこの空間が楽しいし居心地がいい

気づいたら笑ってたみたい

相田くんも西条さんもそれに気づいてくれて

一緒に笑ってくれた

「お願いごとがあるんだけどさ…雫って呼んでもいい?」

「う、うん」

なんかあのときみたい…

司に付き合い始めたときに言われた日

「それともう一個お願いごとあるだろ?心」

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