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星の君と氷の私

第13章 13

私を迎えに行く前に駿達が担任の先生と
事情を知っている保健の先生に掛け合って

今回の事を実行することにしたらしい

駿が全校生徒の前で告白をすれば
少なからず自分がその場にいなくても

誰かが助けてくれたり知らせてくれると思ったからっていう理由で

「中野さん、愛されてるのね笑」

生徒総会中、誰にも聞こえないようにコソッと
私に伝えてきた保健の先生

私は笑って返すことしか出来なくて

今回の件で私の心はもう1回鎖されていた

司のときよりもきっと硬かったんだと思う

私はみんなに迷惑かけられないって思って

その場から逃げた

私がいなければ…きっとみんな…

幸せになれるって思ったから

…でも違った

駿のおかげで改めて気づいた

もう"あの頃の私"じゃないって

もう"1人じゃない"って

ほんとに駿に感謝しないとね

私が弱ってるとき、困ってるときにすぐに

気づいてくれて欲しい言葉をかけてくれる

ちゃんと伝えないと

貰ってばっかじゃだめだもんね

そう思いながら生徒総会が終わるのを待っていた

生徒総会が終わって私はみんなからの質問攻めや
囲まれるのを避けるために

保健室に1日避難することになりました

授業中とかは自主学習とか先生が持ってきてくれたプリントとかをやって

昼休みは駿達が来てくれて一緒に久しぶりに
4人でお昼ご飯を食べた

放課後、駿がむかえにきてくれることになってて

「中野さん、先生放課後に会議あってここ空けるんだけど大丈夫かしら?」

「はい、大丈夫です!」

「あとはよろしくね!」

ガラガラ、先生は会議に向かった

なんか今日1日色んなことありすぎた

久しぶりに学校行ったって思ったら

駿がみんなの前で告白してくるし

あー!早くちゃんと伝えたいな

駿、早く来ないかなー

んー課題やりながら待ってようかな

なんて思いながら駿を待っていた

ガラガラ、「雫、おまたせ!」

課題をやっている途中で駿が迎えに来てくれた

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