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星の君と氷の私

第13章 13

「課題終わるまで待とうか?」

「ううん、きりがいいし大丈夫だよ」

「じゃあ帰りますか!」

「その前に駿、そこに座ってくれる?」

私が指さしたのは私が座っている椅子の前

駿は黙って座った

いざ、伝えるってなると凄い緊張する

みんなの前で告白した駿が凄い

もう尊敬レベルかもしれない

「雫、ゆっくりでいいよ」

いつでも私のペースに合わせてくれる駿

私が言いやすいようにずっと待っててくれる

「駿が彼氏でよかった…です」

緊張で下向いちゃったし駿に届くように
頑張ったけど結局声小さくなってしまった

けど、ちゃんと届いたと思う

私が駿に伝えたかった気持ち

それにしても反応がないです

恐る恐る見てみると、なんかくすくす笑ってるし

「なんで、笑ってるんですか」

「真面目な顔してるから何言うかと思ったら…
俺こそ雫が彼女でよかったよ?」

そんな真剣な顔で見られたら顔赤くなるじゃん

ドキドキドキドキ、心臓がうるさくなってるし

「もー、駿ってずるい」

「あはは笑 雫、帰ろっか?」

私は帰る準備をして駿に送って貰うことになった

帰ってる途中、私は考えていた

いつも余裕な駿をどうやって照れさせようかって

あ、いいこと思いついたかも

「じゃあ、またあしたな?」

家の前まで送ってくれて帰ろうとしている駿さん

言うの今しかない!!

そう思って私は呼び止めました

「駿!」

「ん?」

「私ね… 」

「どした?」

すごい緊張するけど私は駿の目をちゃんと見て
伝えたんだ

「駿の事…大好き」

駿の目を見て伝えたこと多分絶対初めてで

すごい緊張したし顔赤いと思う

けど私以上に顔が赤くて口元を手で
覆っている駿さん

これは作戦大成功ですね!笑

なんて1人で勝手に喜んでいたら駿が近くまで
よってきて耳打ちで

「雫の"初めて"今度奪うから覚悟しとけよ」

「…っ!?」

「じゃ、またあした!」

駿は手を振りながら歩いてきた道を歩いていた

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