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星の君と氷の私

第14章 14

今日は先生が職員会議とかで送れないって
事前に聞いてた日で

その日に限って心はバイトで翔くんと駿は
部活遅くまでやる日になってて

「雫、本当に1人で大丈夫?」

「大丈夫だって!最近は視線とか感じなくなったしいつまでも迷惑かけられないからね笑」

「なんかあったら防犯ブザー鳴らすこと! 」

「わかったわかった笑」

心配する心をバイトに向かわせて私は1人で
帰ることにした

なんか久々だなー、1人で帰るの

いつもは誰かが隣にいてくれて喋って帰ってたからちょっと1人寂しいかも笑

なんて思いながら帰ってたら

悪いことが起きるのはいつもタイミングなんて考えてくれなくて

なんか視線を感じるなって思って後ろを見たら

黒い帽子に深く被ってマスクしてて黒い格好をした人がこっち見てて

…気のせいじゃなかった

最近1人で帰ることなかったから安心しきってたのかも

勝手に諦めたって思ってたのかも

少しずつ後ずさりしていくと、なんか近ずいてきてるし

しまいには目が合っちゃって

これはもう逃げるは勝ち?

なんて思ってたらだんだん近づいてくるから

もう怖くて気づいたら全力疾走で逃げてた

このまま家に帰ったら絶対バレちゃうし

心はバイトだから迷惑かけられないし

学校戻るにも戻れない…

そしたらブレザーのポケットに入ってる携帯が
なってるのに気づいて

画面を見たら駿だった

『もしもし、お前1人でかえっ「助けて!」

『は?今どこ?』

「え、なんかわかんない」

無我夢中で走ってたから自分でもここがどこが
分かってなかった

どこなんだろう、でもなんかさっきの人おってきてないし大丈夫なのかな?

『迎えに行く』

「ごめん、でも、だいじょ……ん!?」

後ろから口を塞がれた

「んー!!んーー!!」

騒いでも男の人の力なんてかなわなくて
誰もいない路地裏に連れ込まれた

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