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星の君と氷の私

第14章 14

駿side
今日は先生が職員会議で俺も翔も部活で自主練とかあったりで遅くまでやることになっちゃって

心もバイトって言ってて雫には待ってろって

伝えたんだけど申し訳ないからって1人で帰るって言い出した

本当は送ってあげたいんだけど大会近いし部活とか休めないし

それしたら雫は、怒るって言ってたし

なんでストーカー野郎は大会期間と被せてきたんかな?

もう本当にありえねーし

なんて思いながら部活してて、休憩になったから

なんか嫌な予感して雫に電話をかけた

本当は良くないんだけど、顧問の先生事情知ってて

多分顧問に担任が言ったんだろうな

何回か呼び出しが鳴ったあと雫がでた

「もしもし、お前1人でかえっ『助けて!!』」

「は、今どこ」

『え、わかんない』

電話の向こうから聞こえた雫の声は焦っていて
その声だけで何を物語っているのかすぐにわかった

「迎えに行く」

『ごめん、でも、だいじょ……ん!?』

「雫?」

「んー!!んー!!」

「雫!雫!!」

声掛けても返答がない

もしかしてストーカー野郎が……!?

「駿、どした?」

俺の異変に気づいてすぐに翔が駆け寄ってきた

「ごめん、俺行くわ」

「は?おい、ちょ!」

俺はすぐさま雫を探しに行った

今部活中だということも忘れて

家に帰る途中だったってことは…家がバレないように遠くに逃げたはず

学校付近か? でもそれだと学校がバレる可能性が…

なんか落ちてる、あれは…!

近寄ってみると雫の携帯だった

ってことは近いってことか?

どこだよ…雫…

携帯が落ちていた付近を探しているとジリリリ
と音が聞こえてきたけどすぐにやんで

これってもしかして雫が持ってる防犯ブザー?

俺はすぐに音のする方に向かった

そこには雫とストーカー野郎がいた

雫を壁に押さえ付けていた

「俺の彼女になにやってんの?」

「っ!!!」

俺に気づいたストーカー野郎は雫を離して逃げようと俺とは反対の方向に向かった

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