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星の君と氷の私

第3章 3

ホットミルクには蜂蜜が入っていてちょうど良い甘さだった

なんか甘いんだけどすごい優しい味

優しくてなんか相田くんに大丈夫だよって

言ってもらってる感じ

なんかさっきまで抱えていた不安とか全部じゃないけど…無くなった感じがする

え…なんか…我慢できそうにない

久しぶりに…こんなにも温かい物を受け取った気がする

プツン…今まで溜めていたまのが全部出てきた

涙となって…

「ご、ごめん。すぐ止めるから!」

急に泣かれたら相田くんだって困っちゃう

早く泣き止まないと、早くしないと!

って言っても簡単に止まらないのが涙と言うやつで

「いいよ、無理に止めようとすんな」

相田くんは私が持っていたマグカップを机の上に置いて優しくて抱きしめてくれた

「っ…」

「大丈夫だから。」

私の背中を優しくさすってくれていて

まるでお母さんが小さい子供をあやすように

なんか…すごい安心感がある

それに、なんで?

今になってさっきまで寝たくなかったのに

睡魔が襲ってきた

寝るのが怖いのに…どうしよう

寝たくないのに…

「大丈夫。俺がいるから、な?」

相田くんに優しくベットに寝かされて頭を撫でてくれている

「えっと…」

「さっき震えてただろ? バレバレだから」

「でも、迷惑じゃ…」

「俺がなんのためにここにいると思ってんの?」

え…まさか…そーいうこと?

私が眠れないから…怖いから

だから今日泊まるって、一緒にいてくれてるの?

「…ありがとう」

お礼を伝えたくて伝えた言葉はものすごく小さくて

でも彼にはちゃんと伝わってて

「ほら、寝るまでそばにいてやるから。」

頭を撫でるスピードを少し遅くしてくれて

なんかわかんないけど安心感あって

私は夢の世界へと旅立っていった

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