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星の君と氷の私

第5章 5

確かに心細かった。

1人であの町に行くのは少しだけ…怖かったから

でも…迷惑じゃないのかな?

せっかくの夏休みなのに

私のあの町に一緒に着いてきてもらっても…

「雫、今余計なこと考えてんだろ? 迷惑じゃないかなとか」

「えっ…なんでわかったの!?」

「雫のことならお見通し笑 迷惑じゃないから」

「でも…」

「じゃあ、着いてきて欲しいか欲しくないかどっち?」

そんな聞き方はちょっとずるくないですか?

どっちかなんか…もう…決まってる…

「………ほしい」

「ん?」

「着いてきて…欲しい」

「ん、了解」

私の頭を優しくぽんぽんしてくれた

「そうと決まったらいつ行くか」

「えーと……」

私たちはいつ行くかどうかを計画し始めた

日付は決まったもののあっちに行って何をするかが全然決まらなかった

司と真子にあのときの真実を確かめたい

だけど司はいないし…真子の連絡先も引っ越す時に携帯を変えたから分からなくて

とりあえず司の家に行くことになった

それからどうするか決めようってなりました

話し込んでいるうちにもう夕方になっていて駿が

「また泊まろうかな。」って言ってたけど

流石に帰ってもらいました笑

帰り際に連絡先を交換した

「もしなんかあったら電話して」って

そう言いながら駿はお家に帰りました

そして私はやるべきことを終えてベットにダイブ

駿の…お陰だった…

私が…前に進めるきっかけを作ってくれたのは

あの町にふたたび足を運ぶことになったのは

さっき、駿が聞いてくれたから本音をいえた

本当は着いてきて欲しかったから

1人だったら…行けないかもしれないから…

あ、そういえばお礼伝えてなかった!

学校で言うのもいいかもしれないけど…せっかく連絡先交換したんだし…

私は駿にメッセージを送ることにした

『今日はありがとう!』

ポンッ、直ぐに返信が来た

『こちらこそ、ありがとな。話してくれて』

私と駿はその日遅くまでメッセージをやりとりした

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