テキストサイズ

星の君と氷の私

第5章 5

あの町に行くと決めた日から夏休みまではあっという間だった

夏休み前の恒例の定期テスト

そんなに頭が悪いって訳じゃないけれど、今回は試験の範囲が多かった

だから、私と駿と心で私の部屋でテストまで勉強してた

駿は私よりも頭が良く、教え方が凄い上手で分からない問題もすぐに分かった

一方、心は得意教科と苦手教科があるみたいで…

特に理数系がすごく苦手なんだとか

中学の時は赤点なんとかギリギリセーフだったとかで

だから私と駿は自分の勉強をしっかりとしつつ、心に重点的に勉強を教えました

そんな日々を送っていざ、定期テストの日になった

テストは合計で3日間でした

なんとかテスト乗り越えて数日後

この高校は赤点の人のみ発表するっていう形で

赤点じゃない人は家の方に成績の結果が送られるみたい

先生が発表した赤点だった人の中には私も駿も、そして心もいなかった

心が勉強を頑張ったのは私と夏祭りに行きたいからって言ってた

夏休みの補講と夏祭りの日がちょうど毎回毎回

被るから赤点になると夏祭り行けなくなるらしい

夏祭りの日程を聞くと私たちがあの町に行く1週間後で

予定もなかったから私はOKをした

そしたら心は駿も誘い始めて、いつものメンバーで行くことになりました

そんな感じで夏休みを迎えて、今日はあの町に行く日

緊張して…怖くて全然眠れなかった

そして司の夢を見なくなったあの日から…1度も

夢を見なくなった。

いい事なんだと思うけど…なんでか分からないし

正直怖かった。

待ち合わせの駅に向かうと、黒のジーパンに白のTシャツといったラフな格好をしている駿がいた

なんかラフな格好をしていても似合ってる気がする…

「ごめん、お待たせ」

「待ってねーよ。てか私服初めて見た。可愛いな」

今日の格好は可愛さとか求めずに動きやすい格好にしたのに

「あ、いや、なんかありがとうございます…」

「何?照れてんの?笑」

にやにやしながら言う駿を「照れてない!」って言いながら軽く叩いた

「またまたー笑」

まだにやにやして言ってくる駿を無視してホームに向かった

「もう!電車乗るよ!」

私たちはそんなやり取りをしながら電車に乗ってあの町に向かったんだ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ