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星の君と氷の私

第5章 5

「今日、このあとはどうするんだい?」

「決まっていないです」

このあとは決まっていなかった。

決めようかなって行く前に考えたけど、司のお家に行ってから決めようってなった

「そうか、いつまでこっちにいるんだい?」

「明日までいます」

「今日はどこに泊まるの?」

今日泊まる場所は………

あれ、私たち決まってない

ていうか、決めてなかった

え、どうしよう。それに近くにホテルとか泊まる場所ってないし…

「駿、どうしよう。泊まる場所」

私の顔を見て、口パクで「大丈夫」とだけ伝えて

司の両親の方を見た駿。

「すいません。厚かましいお願いなのは十分承知ですが、今晩泊めてもらっても大丈夫ですか?」

本来ならきっと私が言わないといけないセリフを

私の代わりに聞いてくれた

「えぇ、もちろん。雫ちゃんの部屋はあのままだから使って。えーと…」

「すいません。自己紹介が送れました。雫さんと同じクラスの相田 駿です。」

「駿くんね。駿くんは司の部屋があるからそこ使って?」

「すいません。ありがとうございます。」

「いいのいいの、久しぶりに雫ちゃんと話せることが出来て良かったわ。今日は雫ちゃんの好きな物作っちゃうぞー!」

「あ、私、手伝います!」

「先に久しぶりに部屋でも見てきなさい。」

そう言われたので私と駿は2階にあがった

私の部屋は階段を上って左側。

司が階段を上って右側だった。

久しぶりに入った私の部屋は中学の時に使っていた部屋も変わらなかった

捨てといてもらって構わない。そう2人には伝えたはずなのに

ちゃんと…取っといてくれていたんだ

「本当に雫がいつでも帰ってきてもいいようにしてたんだな。」

「うん…そうみたい…」

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