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星の君と氷の私

第5章 5

司の両親は私の事…本当の家族みたいに接してくれてた

私を引き取ってくれたあの日から。

誕生日なれば誕生日パーティを開いてくれて

私の好きな物を作ってくれた

私が悩んでいたりすると話を遅くまで聞いてくれたり

試験期間中は夜食を作ってくれたり本当に2人の優しさは嬉しかった

今回だって…私が…司を死なせてしまったかもしれないのに…

私のせいじゃないって言ってくれて

いつでも帰ったきてもいいように部屋だって残しておいてくれて…

2人の優しさが本当に暖かくて…

なんか心にすごいくる。

あー、どうしよう。今になって泣きそうになってくる

「我慢すんな。今は俺と雫しかいないんだから。」

私が今泣きそうなのに気づいてくれてそっと優しく抱きしめてくれた駿

本当はずっと気を張っていた

司のお母さんから抱きしめられていたときから

本当は涙が出そうになっていた

でも我慢していたんだ。

駿と2人っきりになってやっと緩んだのかな

駿に抱きしめられてから涙が止まらない…

私は駿の腕の中でずっと泣いていた

「雫ちゃーん、駿くーん!ご飯よ!」

お昼ご飯ができたみたいで、下から司のお母さんに声をかけられた

結局あれからずっと泣いていてお手伝いが出来ませんでした。

「はーい!今行きまーす!」

私の代わりに答えてくれた

「大丈夫か?」

「うん…なんとか」

優しく頭を撫で始めながら

「お前は頑張りすぎ。もうちょっと頼れ」

「はい…すいません」

「あと、また泣きたくなったらいつでも胸貸すから。」

「はい…」

「ほら、ご飯行くぞ?」

私たちは部屋から出てリビングに向かった

リビングに着きテーブルを見るとそこには私の好きな物がたくさん並べられていた

「ほら、座って座って!」

司のお母さんと、お父さん、その前に私と駿という形でテーブルを囲んだ

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