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星の君と氷の私

第5章 5

それから私たちはご飯を食べることにした

久しぶりに食べた司のお母さんの味は変わっていなくて

すっごく美味しかった!

食べているときはあれからどうしていたのかとか

高校生活はどんな感じなのかとか

久しぶりに会ったから近況報告をして

軽く駿の自己紹介が始まりました笑

食べ終わって、今は司のお母さんと私で片付けタイム

「雫ちゃん、駿くんと付き合ってるの?」

「なっ…!!」

お皿を洗っている時に言われた問題発言

持っていたお皿を落としそうだった

「あれ?違ったかしら。仲良さそうだったから」

「ち、違いますよ!クラスメイトです!」

「そうなのー、残念ね。」

そう言い残してテーブルを拭きに行った司のお母さん

残念ね。ってどういうことですか!?

え、え!?

頭の中パニックなんですけど

私もとりあえずお皿を洗うのをなんとか終えた

午後からは何しようかなーって思いながら私は自然と司の部屋に足を運んでいた

がちゃ…緊張しながら司の部屋の扉を開けた

一緒に暮らしている時は緊張なんかしなかった

もちろん…勢いよく扉を開けていた

そのときに司から「ノックしろよ!」って
怒られたっけ。

中を見てみると司が当時使っていたものや
中学の制服、バックが置いてあった

懐かしいな。ベットでよく2人一緒に寝たこともあったな

雷がそのとき鳴っていて怖くて

それからだったなー。大雨の日は、雷の日は一緒に寝るって言うのがルールだった

どうして…司が死んじゃったんだろう…

どうして…あのとき…話を聞かなかったんだろう。

どうして…逃げていたんだろう…

あー、なんかこっちに来てからすごい涙脆い気がする。

そんなこと無かったのに……

「また1人で泣いてる。1人で泣くなって言っただろ?」

後ろからふわっと抱きしめられた

それが駿だとすぐにわかる。

「どうして…」

「雫が司くんの部屋に行くのが見えたから。
大丈夫かなって思って。」

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