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星の君と氷の私

第6章 6

「今から帰るところだったから私の家でいい?」

「…うん」

私たちは真子の家に行くことにした

真子に案内されて真子の部屋に入った

真子の部屋に入るのは久しぶりで

あの頃とあんまり変わっていなかった

白と青をモチーフとした女の子っぽい部屋

私は、白をモチーフとした部屋だからシンプル

それに真子は家具とか選ぶセンスがすごいあって

本当に可愛らしい家具とかが多かった

「そこ座ってて。お茶持ってくるね」

真子は部屋から出ていった

私たちは部屋の真ん中に置いてある机の横に座った

「大丈夫そうか?」

「え、あ…うん」

本当は嘘。

全然大丈夫なんかじゃない。

もしあれが本当だったら…?

本当に2人が付き合っていたなら…?

「本当に辛くなったら言えよ?」

「え?」

「俺がついてきた意味分かってる?」

「うん…ありがとう」

ガチャ、真子が私たちの分のお茶を持ってきてくれた

駿の私の前にコップを置いて私の前に腰を下ろした

「それで、どうしたの?」

「えっと…」

「司の…件?」

どうして真子が知ってるの?

司の件って…やっぱり2人は…

あのとき、後輩に見せられた2人がキスしてる写真を思い出しちゃって

今更だけど…聞かない方がいいのかな?

聞かない方が…

隣に座っていた駿が、机の下で静かに手を握ってくれた

駿の手から伝わるぬくもり

まるで…大丈夫って言ってるみたいで…

駿がいて本当に良かったかもしれない

私はゆっくりと口を開いた

「真子と…司が付き合ってるっていう話を聞いたの…」

「え!? それはないよ!」

「私もそれは思った…だけど……キスしてる写真を見たの」

「それっていつ?」

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