テキストサイズ

星の君と氷の私

第6章 6

落ち着いてから私と真子はもう1回連絡先を交換した

そのあとは、ずっとお話をしていた

あれから何をしていたのかーとか

高校はどこに行ったの?とか

「雫、そろそろ帰らないと」

駿の声で気づいた

もう、夕方になっていたことに

え、もうこんな時間なの!?

やっぱり…真子といるとあっという間だな

時間が過ぎるのが

私たちは帰りの準備をして玄関に向かった

本当はもっと真子と話していたかったな

でも、もともとここにいるのは2日間だけって決めてたし

それに連絡先交換したからいつでも連絡は取れるはず!

「雫、また…会える?」

帰り際に真子に言われた言葉

凄い不安そうな声のトーンだった

不安になることなんてないのに

私の方が悪いことを真子にしてきたのに

それを許してくれて…また会おうとしてくれてるなんて

「もちろんだよ!帰ったら連絡するね」

「うん!」

真子に別れを告げて私たちは駅に向かった

今日は本当に来てよかった

司のこと、真子のことあのまま勘違いしてたら

真子とまた親友になんて戻れなかったし

司の本音なんて知らなかったのかな?

そしたらずっと私は自分自身を責めていたのかな?

ホームに行き電車を待っている間、隣に立っている駿を見る

駿がいてくれたから私ちゃんと向き合えた

多分駿がいなかったら色々とやばかったんだろうなって思う

私が困っていたらすぐに気づいてくれて

友達だって駿のおかげで、できるようになった

前みたいに感情を持つようになったのも

全部全部駿のおかげなんだ

「…好き」

ちょうど、電車がホームにきた為音で掻き消された私の声

私の方を見ながら「ん?」って顔をしてきた駿

わ、私…今…なんて…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ