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星の君と氷の私

第7章 7

「ありがとう!」

私は駿からりんご飴を受け取った

凄い美味しそう!!

え、え、食べていいかな?

でも、駿の分無さそうだし…

「俺はいいから食べな笑」

そう言いながら人通りがない所まで誘導してくれた

私がりんご飴食べやすいようにかな?

よし、ではりんご飴を頂きたいと思います

パクっ、ん〜美味しい!!

もう、本当に最高です!笑

だってさ、いい感じに砂糖水とりんごが絡み合ってて

お互いが邪魔してなくて、仲良くて相性も良くて

りんご飴ってやっぱり美味しい

っていうか、久しぶりに食べたなー

お母さん達と一緒に行っていた頃は、毎年夏には食べてたし

家でも作ってって言ってお母さんを困らせてた気がする

でも…お母さん達が亡くなって…司も…ってなってそれ以来食べてなかった

こうやってまた、食べれてるのは…

今、目の前にいる…駿のお陰なんだ

「ねーね、俺にもちょうだい?」

「え、いい…」

私が言い終わるよりも先に駿は私の手首を引っ張ってりんご飴をかじった

え、え、え

今、何が起こったの?

頭の中、パニック状態なんですけど

「ん、うま! 雫が好きな理由わかるかも笑 」

駿が美味しいって言ってくれて嬉しかった

だって、思い出の味だから

でも、でも!

今、私たち…か、か、関節キスしたよね?

っ…/////

は、恥ずかしいのは私だけ?

さっきから駿は普通通りだし

私だけ、気にしてるのはちょっとなんかやだ

でもそりゃそうか

だって、私は駿のことが好き

だけど駿は私の事好きじゃないのかもしれない

この事実は…変わるかもしれない

けど今は絶対に変わらない

片思いしてるだけなんだから

私は考えながらりんご飴を食べ続けた

どうやったら、好きになってもらえるんだろう

今…駿って…好きな人いるのかな?

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