星の君と氷の私
第8章 8
白雪姫は白雪姫だけど、俺たちのクラスは
個性が強いから
だったら少しだけアレンジしようってなって
あんまり個性がストーリーに邪魔はしない程度に
我らが国語科担任の先生が変えてくれた
ある程度はストーリーは変わっていない
白雪姫が魔女から毒林檎を貰って食べて深い眠りについてしまって
物語もいよいよ終盤に差し掛かってくる
「王子様、王子様!」
小人役の心がお城の中に入ってきた
「どうしたんだ、小人よ」
「白雪姫が…白雪姫が…目を覚まさないのです!」
「なんだと…何か食べたのか?」
「…林檎を…食べました」
「それだ!最近毒林檎を食べさす魔女がいるという話を聞いた」
「白雪姫が…」
「小人よ、直ぐに白雪姫の所に連れてくれ!」
俺らはステージからはけて1回暗くなった
その間に係の子達が舞台をセット
そしてすぐに明るくなった
中央には優羽が横になっている
その周りを小人たちが囲んでいる
「王子様だ!」
「きっと王子様がなんとかしてくれる…!」
「王子様ー」
俺は優羽のそばに近寄った
「白雪姫…」
優羽の手を握り、手の甲にキスをした
「王子様! 誓いのキスで白雪姫は目覚めます、これは王子様にしかできないことです!」
「教えてくれてありがとう、小人よ」
俺は優羽にキスを"するつもり"だった
でも、あまりにも可愛い顔をしてるから
俺は我慢できなくて…してしまったんだ
ちゅっ…
キスをすると、優羽は目を見開いて驚いていた
「お目覚めですか?白雪姫」
「えぇ…」
顔を赤くさせ少し俯いている優羽
本来なら周りでは小人たちが喜ぶはずなのに
俺が本当にキスをするものだからみんな驚いていて
黄色い歓声が飛び交う中、幕がおりていった
「あ、ありがとございました。続いては…」
司会の放送が流れて、俺たちは我にかえりすぐに片付けを始めた
全クラスが発表を終え、どの劇が良かったか表彰をすることになっているんだけど
なんとどのクラスよりも盛り上がっていた俺達のクラスが優勝を飾った
個性が強いから
だったら少しだけアレンジしようってなって
あんまり個性がストーリーに邪魔はしない程度に
我らが国語科担任の先生が変えてくれた
ある程度はストーリーは変わっていない
白雪姫が魔女から毒林檎を貰って食べて深い眠りについてしまって
物語もいよいよ終盤に差し掛かってくる
「王子様、王子様!」
小人役の心がお城の中に入ってきた
「どうしたんだ、小人よ」
「白雪姫が…白雪姫が…目を覚まさないのです!」
「なんだと…何か食べたのか?」
「…林檎を…食べました」
「それだ!最近毒林檎を食べさす魔女がいるという話を聞いた」
「白雪姫が…」
「小人よ、直ぐに白雪姫の所に連れてくれ!」
俺らはステージからはけて1回暗くなった
その間に係の子達が舞台をセット
そしてすぐに明るくなった
中央には優羽が横になっている
その周りを小人たちが囲んでいる
「王子様だ!」
「きっと王子様がなんとかしてくれる…!」
「王子様ー」
俺は優羽のそばに近寄った
「白雪姫…」
優羽の手を握り、手の甲にキスをした
「王子様! 誓いのキスで白雪姫は目覚めます、これは王子様にしかできないことです!」
「教えてくれてありがとう、小人よ」
俺は優羽にキスを"するつもり"だった
でも、あまりにも可愛い顔をしてるから
俺は我慢できなくて…してしまったんだ
ちゅっ…
キスをすると、優羽は目を見開いて驚いていた
「お目覚めですか?白雪姫」
「えぇ…」
顔を赤くさせ少し俯いている優羽
本来なら周りでは小人たちが喜ぶはずなのに
俺が本当にキスをするものだからみんな驚いていて
黄色い歓声が飛び交う中、幕がおりていった
「あ、ありがとございました。続いては…」
司会の放送が流れて、俺たちは我にかえりすぐに片付けを始めた
全クラスが発表を終え、どの劇が良かったか表彰をすることになっているんだけど
なんとどのクラスよりも盛り上がっていた俺達のクラスが優勝を飾った