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星の君と氷の私

第9章 9

どうしたんだろう?

あれ、なんで帰らないんだろ

「どしたの?」

私は2人の背中が見えなくなり駿に声をかけた

「…雫、今日はありがと」

「え?」

駿にお礼言われるって思ってなかったから
今すごい間抜けな顔してると思う

なんで、急にまた…

「俺、今日雫のおかげで前を向けた気がするから。だからちゃんとお礼言っとこうって思って」

「ううん、私も駿にたくさん助けられてきたから、お礼言う程じゃないよ!」

「でもありがとな?」

駿から頭をポンポンされて

それだけで胸がドキドキして、顔が赤くなってるのが分かる

良かったって思う笑

外が暗くなかったら顔赤いのバレてたもん笑

やっぱり私は駿のことが好き

優羽さんのこともあるし今はまだ気持ちを伝えないけど

「よし、そろそろ帰るかなー」

「うん、駿!」

「ん?」

「"また明日"ね!」

「あぁ、"また明日"!」

私は駿の背中が見えなくなるまで家の前に立っていた

ねー駿?

今も優羽さんのこと好きだったりするの?

少しでいいから…私の事見てよ…

好きなんだ…駿のこと

なんて駿の背中に問いかけたって返事はもちろんなくて

駿の背中も見えなくなった事だし家の中入りますか!

私は家の中に入った

携帯を見てみると1件の通知があった

あ…駿からだ!どうしたんだろ

『明日の小テストいい点数だったらなんか奢るから笑』

『え?いいよいいよ!』

『今日のお礼。だから勉強頑張ろ!』

『ありがと笑』

駿らしいなー、自分のせいで勉強できてないって思ったのかな

てか小テストあること自体忘れてたし

それに範囲どこ!?

私は駿に電話をかけて一緒に小テスト勉強をすることにしました

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