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星の君と氷の私

第9章 9

そうだったんだ

心と翔くんは幼なじみって言うのもあって仲が良かったから

みんな付き合ってるって思ってなかったのかな?

「あのさー、実行委員俺が決めるでいいの?笑」

駿がクラスの女子全員に問いかけていて

一瞬だけ外れた話し合いをすぐに元に戻すところとかそういう所が好きだったりするんだよなー

ふざける所はふざけてちゃんとする所はちゃんとする

駿は切り替えがちゃんと出来てる

「もちろん!」

「駿が選ぶんなら、文句はないよ!」

「じゃあ…」

駿が辺りを見渡して私の方に歩いてきた

「中野 雫さんで!笑」

「え…」

なんで私!?

っていうかみんなの視線が痛い

特に女子の

なんで?ってみんな思ってますよね

私も今、そう思ってます

「駿、なんでその子なのよー」

さっき心に嫌味を言っていた人が私を酷く睨みながら駿には甘い声で言った

「え、だって、雫ならオンとオフの切り替えできるだろうし人を見た目で判断しないかなって」

「え?」

「さっきの心の件、俺許してないからね笑」

怖い笑顔をその女の子に向けていて

その女の子は今にも泣きそうで

なんか見てもたってもいられなくて

私は駿とそのこの間に入っていた

「雫?」

「私も…心のことちゃかしたのは許せないけど、これから一緒に文化祭するのに仲悪くなったら嫌だから」

親友の…心のことちゃかしたのは、恥をかかせようとしたのは許せない

けどさ、このまま仲悪くなって文化祭になるのはもっと嫌だから

「ごめん、雫。みんなもごめん!」

駿が謝ってくれて私もみんなに謝った

「ごめんなさい!文化祭の前に雰囲気悪くしちゃって」

「いやいいよいいよ!笑」

「それにまだなんも決まってなくね?笑」

なんてそれぞれ言い始めていて気づいたらみんなが笑っていた

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