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星の君と氷の私

第9章 9

「っていうことで、女子の実行委員は中野でいいかー?」

先生がクラスのみんなに問いかけると拍手が起きて

みんなが賛成してくれている証だった

「実行委員、今日の放課後集まりあるからよろしく!」

え、今日の放課後集まりあるって…ってことは…

チャイムが鳴っていたため、私は自分の席に座りながら考えた

実行委員の集まりが放課後にある

でも今日は駿と放課後遊ぶ約束があった

私はすぐに駿の方を向いた

そしたら私にしか聞こえない声で

"また今度だな"って笑って言うから

私はこの後の授業に集中ができなかったです笑

授業も終わり、放課後

私たちは3年生の教室にいた

他学年や他クラスの実行委員が集まり、軽く自己紹介

その後に来週にある実行委員会の前にクラスの出し物を決めてくることって言われた

被った場合はじゃんけんとか言ってたな

今回の実行委員は長くかからなくて1時間程度で終わった

駿に「またあした!」って言って帰ろうとすると
手首を掴まれた

「え?」

「送るから待って」

「え、申し訳ないしいいよ!」

「外暗いから送られなさい笑」

そこまで暗くないし大丈夫なんだけどな

それに駿にも迷惑かかっちゃうと思うし

「駿、やっぱだいじょ…んっ!」

断ろうとしたら駿に両方のほっぺをぷにって潰された

「雫さん、女の子なんだから黙って送られること。分かった?」

と言うと、帰りの準備をし始めた駿

駿ってやっぱ頑固?

いや、本人には絶対言わないけど!

でもそういう所に助かってる自分も正直いるんだよねー

「おまたせ!」

帰りの準備が終わった駿に送られることになりました

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