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星の君と氷の私

第10章 10

「雫、あとで写真撮ってあげるよ!」

「え?」

心が駿に聞こえないように私に耳打ちをしてきた

「あと顔赤いのバレバレ笑」

「ちょっと心!」

「よし、みんなそろそろ準備するぞー!」

駿からの呼び掛けがあって私たちは開演を準備を始めた

午前は9時半からの部があって

午後からは2時半の部がある

それぞれちゃんと文化祭を楽しめるようにしっかりと時間を決めるようにした

第1回目の初めての本番

みんなの顔がどんどん強ばっていく

「円陣組むぞー!」

駿が声をかけて私たちは円陣を組んだ

「今日までよく練習だったり準備頑張った! だからこそ本番は楽しもう!笑」

「「おぉー!!」」

客席には聞こえないように小さく円陣を組んだ私たち

その後のみんなは不思議と緊張はしていなかった

ただ、私だけ緊張は取れなくて…

「雫、頑張ろ!」

「…そうだね」

緊張している私をみて心が声をかけてくれた

心の笑顔でもう癒されたよ、私は

よし、いつまでも緊張していられない

頑張らないと…!!

『これから演目 白雪姫を行います』

ブザーの後に司会の子が私たちの始まりの合図を言ってくれた

私たちが話し合って決めた今回の白雪姫は

童話の白雪姫とそんなに変わらない

ただ、最後は舞踏会を行ったり体育館でやるから

観客席を使ったりと見ている人も楽しめるようにしている

毒林檎を食べて倒れているシーンをが終わった

ここまでは順調

あとは白雪姫の大切なシーンが始まろうとしている

駿…大丈夫かな?

その頃にはもう緊張なんかとけていて

私は駿のことを気にしていた

『王子様!大変です!!』

『確か…白雪姫の小人たちじゃないか。何かあったのか?』

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