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星の君と氷の私

第10章 10

ここで舞台が1回暗くなる

そこからはもうクライマックスで

私と駿が舞台の中央で、観客席では小人たちが楽しく踊ることになっている

私は慌てて着替えることにした

白雪姫といえばあの青と黄色のドレスだけど

これは私たちが作ったオリジナルの台本

衣装係が費用がちょっと余ったから舞踏会用の衣装を作ってくれていた

だから、舞台を作っている間に早着替え

先に駿が舞台の中央にでて、観客席には小人が姿を現す

そして私は音楽が流れたら舞台に姿を現すことになっていた

今回衣装係の子が作ってくれたドレスは青色のドレス

だけど黄色も使われていて白雪姫のイメージを壊さないようなデザインとなっていた

大丈夫かな…ちゃんと似合ってるかな?

音楽がなり、私はゆっくりと駿の元に向かった

『一緒に踊って頂けますか?白雪姫』

『えぇ、喜んで』

私は駿の手を取り一緒に踊った

途中で転けそうになったりしたけど駿が支えてくれて

そしたら観客席から黄色い歓声が聞こえてきた

もう何回目?って言うぐらいの黄色い歓声

でもそれが何を表しているのかは分かっていた

無事に踊り終わりカーテンコールもし終わった

観客の皆さんからは拍手があって簡単には鳴り止まなかった

『これで、演目 白雪姫を終わります。えー、皆様は…』

司会の子が出口が混雑しないように誘導してくれていた

「みんなー!お疲れ様!!」

「「お疲れ様ー!」」

舞台の裏ではちょっとしたお疲れ様会が始まっていた

「雫!!めっちゃ良かったよ!」

「心こそ!めっちゃ可愛かった!笑」

「ねー、てか雫。駿とのキスは何?」

あ、楽しくて忘れていたのに思い出しちゃったじゃん!

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