太郎くんとエッチな災難
第12章 カップル遊園地
映画が終わって私達は近くで話題のカフェに並んでいた。
「もう!朱里達あんな所でやめてよね!」
「ごめんって!」
「だって映画つまんなかったんだもーん!花も嘉山君とやれば良かったのにー」
「え?さっきの映画何かあったのか?寝てて気付かなかった…」
「太郎君予告の時点で寝てたよね…」
「それよりさ!ここのカップル限定パフェ絶対頼もうね!」
全く反省する様子のない朱里はそう言って話を切り替えた。
「カップル限定パフェってなんだ?」
「カップルじゃないと注文出来ない限定のパフェでこれ頼むと豪華賞品が当たるクジも引けるの!1等は温泉旅行だから当てたいー!」
温泉旅行…!?
太郎君と温泉旅行……行きたい!
でも旅行だったら付き合ってるふりしなくてもいいから恋人みたいな事出来ないのかな…?
列が進んで私達は席へと案内された。
「ご注文はお決まりですか?」
「カップルパフェ2つお願いしまーす!」
「かしこまりました。では、カップルである事の証明として軽くで良いのでキスをしてください」
「は?まじかよ?そんな事すんのか?」
「本当にカップルかわかんないじゃーん!康太、チューしよー」
朱里はノリノリで隣りの須賀君とキスをした。
「花と嘉山君も早くー!」
私達は一度顔を合わせた。