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太郎くんとエッチな災難

第12章 カップル遊園地




そして私達は土曜日まで身体の関係は持たなかった。



それでも普通のカップルみたいに登下校を一緒にしたり、お昼休み一緒に過ごしたり、放課後デートをしたりしてすごく楽しくてエッチをしなくても太郎君といるだけで幸せだった。



…でも告白したらこの関係終わっちゃうんだよね。



このまま何も言わずにこの関係続けたい気持ちもあるけど、太郎君にだって本当に好きな子と幸せになってもらいたいもん…。



マンションのエントランスで太郎君を待っていると太郎君が走ってきた。


「花、ごめん!ありすが一緒に行きたいって言ってて捕まってた…」

「ううん、待ち合わせてた時間より前だし全然大丈夫だよー!普通の遊園地だったらありすちゃんも連れて行ってあげたかったけど…」


太郎君は当たり前の様に私の手を掴んで歩き始めた。


「本人達以外同伴禁止だからな…遊園地に行きたいっていうより花と遊びたいみたいでさ」

「本当?呼んでくれたらいつでも遊ぶのに!」

「ありすいたら俺達の時間が…」

「え?」

「あー!そうじゃなくて!ほら、花に子守りさせて時間取るの悪いから!」

「子守りだなんて…ありすちゃんと一緒に遊ぶの楽しいからそんな気遣わなくてもいいよ」

「そうか…じゃあ今度呼ぶよ」


あ…こんな約束しちゃって大丈夫だったかな?


カップルのふりする関係止めて、私の気持ちわかっても友達として関わっててくれるかな?

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