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太郎くんとエッチな災難

第1章 転校生




ホームルームで先生が連絡事項を話している時だ。




ガンッ!



教室のドアが勢い良く開いた。



お喋りしていたクラスメート達は一瞬で黙って全員ドアに注目した。



すると、ドアの向こうに誰かが立っている。




すごく背が高いみたいで扉で頭が見えない。




そしてその人は扉をくぐって中に入ってきた。




うちの制服の学ラン着てる…学ランの中に虎柄のタンクトップ?
身長ご高い上にすごくガタイが良い。



髪はダークブロンドで鋭い目付きをしている…



その手には……鉄パイプ!?



「きゃあっ!武器持ってる!」



扉に近い席に座っていた子が叫んで席を立つと、みんな立ち上がって逃げる体勢になっていた。



「嘉山!何やってるんだ!?何でそんな物持ってる!?その鉄パイプから手を離しなさい!」


もしかして…転校生!?


「……あぁ、わりぃ」


カランッ


転校生はそう言って鉄パイプを手から離すと先生の近くにズンズンと歩いて立ち止まった。


「み、みんな席に戻りなさい!大丈夫!彼が転校生の嘉山太郎くんだ!な、仲良くするように!」


すると朱里が私の方に来て小声で話しかけて来る。


「どうしよう!転校生無理!恐い!」


うちの学校は風紀もそれなりに厳しくて転校生の様な柄の悪い生徒はいない。


柄が悪いっていうか…外国のギャングみたいなんですけど…。


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