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太郎くんとエッチな災難

第1章 転校生




嘉山君の威圧感にみんな近付かないようにしているのがすごくわかる。



授業が始まると嘉山君は机に何も出さずに腕を組んで眠り始めた。
他の人が同じことをいていたら絶対注意するはずの先生も全く注意する気配がない。



どうして先生達注意しないんだろう?



先生でも怖いのかな?



休み時間になって私は嘉山君の席に向った。
ちょっと怖いけど、学校の案内はちゃんとやらなくちゃ…。



「…嘉山君、簡単に学校の案内するね」

「…いいよ、やりたくないんだろ」

「でも…」

「俺も休み時間潰されたくねぇし」


嘉山君はそう言って教室を出ていってしまった。


「花!律儀に先生の言うこと聞くことないって!こういうのこそ笹木に任せようよ!いつも何もしてないんだしさ」

「んー…笹木君、もう教室いないし…次、化学で教室移動だよ?嘉山君、化学室の場所わからないだろうから困っちゃうよ…」

「さっきの授業も寝てたし花が気にしなくても大丈夫だって」


嘉山君は見た目怖いし、態度も大きいけど…だからって放っておくのは何か違う気がする…。
何も知らない学校に転校してきて誰にも何も教えてもらえないなんて。


「…教室戻ってきた時誰もいなかったら可哀想だよ、嘉山君の事探しに行ってくる」


私は嘉山君を探しに教室を出ていった。

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