太郎くんとエッチな災難
第9章 ガールフレンド
「えっ」
嘉山君は驚いて私の方を見た。
「あら!そうだったの!?あっ…それで昨日帰ってこなかったのね」
「それでじゃねぇよ…昨日はクラスメートの家にみんなで集まるって言っただろ」
「息子の事よろしくね!今度うちに遊びに来てね!」
「へぁっ…は、はい!是非!」
…あれ?
もしかしてガールフレンドって彼女って事?
嘉山君の家族にまで恋人のふりしちゃった…
「それじゃあ、お母さんはありすとお夕飯の買い物に行くわ」
「あぁ、俺は七瀬の事送るから」
「お兄ちゃん!何で花ちゃんの事花ちゃんって呼ばないの?恋人同士なのに名前で呼ばないなんてそんなの変!」
ありすちゃん…お兄ちゃんが付き合う事に興味津々…
嘉山君はありすちゃんを降ろすとポンポンと頭を撫でた。
「恋人同士にも色々タイミングがあるんだよ…また後でな」
嘉山君のお母さんとありすちゃんはスーパーへ向かっていった。
「……嘉山君、ごめんねっ…ガールフレンドって女友達だと思ってて…」