太郎くんとエッチな災難
第9章 ガールフレンド
「そうだよなぁ…っつーか、学校以外でも恋人のフリするの嫌だよな?住んでるの同じマンションだから顔も合わせる事ありそうだし。あの二人には何とか言っておくから」
「そんな事ないよっ…嘉山君の彼女だって思われても大丈夫だから!むしろ勘違いしちゃったせいでごめんね」
「…はぁ…七瀬には好きな奴と上手く行って欲しいからフォローするつもりが上手くいかねぇ…」
私達は家に向かって歩き始めた。
そして嘉山君はうちの前まで送ってくれた。
「それじゃあ…これからもよろしくね」
「あぁ……あ、そうだ!あのさ…ずっと言おうと思ってたんだけど」
「うん?」
「さっきありすにも言われたけど、俺達名前で呼び合わないか?恋人同士の設定なのに何時までも苗字で呼び合ってるのも変だし」
「そうだよね…じゃあ、これからは太郎君って呼ぶね」
「俺も花って呼ぶから」
嘉山君…じゃなかった。
太郎君に名前で呼ばれただけなのにドキンッとしてしまった…。
どうしよう…太郎君の事すごく好きだよ……。