スノストによる友情短編
第39章 別れ際
阿部side
俺は、高校生の時に大事なものを失った。
これは、多分一生癒えない傷を負ってしまった。
大学進学しても、癒えなく、、
異性と付き合っても、、あいつのことが忘れられず、フラれて長続きしない。
そして、、教員免許も習得し、、大学卒業後、赴任先で母港である高校で、まさかのあいつとの再会。
でも、避けられていた。そりゃそうだよな、、俺から切り出したし、、ケンカから仲直りすればいいのに勢いで別れちゃったから。
あいつは一生懸命に生徒と向き合ってく。その姿は目で追ってしまう。
夜遅くに、俺も残った仕事を終わらせ帰るときに、まだ職員室の灯りがついていて、挨拶して帰ろうと思いドアを開けた。
阿部「、、、」
まだ作業をしてるあいつ。
しかも唸ってる。
俺はドアをそっと閉め、、あるものを買いに行った。
それをあいつに渡すと、すごく驚いていて、、
軽く参考書に書き、、
阿部「、、俺だったらこうするな。」
そう言って参考書を渡し職員室の外へ出た。
しばらくしてから、、中から泣き声が聞こえた。
佐久間「、、グスッ泣また、一緒に飲みたいなぁ、、」
俺がいることも知らずに、、あいつはそう吐いた。
阿部「、、大介っ、、泣、、こんな、俺でごめんっ、、」
聞こえないようにそう言葉を放った。