スノストによる友情短編
第43章 拾い犬
阿部「、、えっと、、スプーン使わないの、?」
大介「え、?」
不思議そうに見る大ちゃん。
だって、手で食べ始めるから、、
大介「あ、、ごめん、、使い方わからないんだ、、」
阿部「え、、?」
すると、大ちゃんは少しずつ話し始めた。
大介「、、引かずに聞いてね?、、俺ね、、亮ちゃんみたいな普通のことができない人間なんだ。文字も読めない。こういうスプーンとかお箸も使い方わからない。」
阿部「、、、」
大介「俺、人前でそれが言えなくて、、ご飯も一人でコソッとご飯食べてた。文字も読めないのも隠し続けてたんだ」
何故か亮ちゃんには、話したかったって笑う大ちゃん。
大介「、、こんな俺を見捨てないでくれたの亮ちゃんだけだよ。ありがとう、」
なんか、大ちゃんを俺がなんとかしてやりたい。
そういう気持ちになった。
その日から、大ちゃんを家に置き、、
阿部「、、大ちゃん。俺、仕事だから。これとこれ、お昼と夜ご飯の分。」
パックに入れたものを説明し、、冷蔵庫の中に入れてからもここにあると説明し、、
阿部「、、何かあったら、このスマホで俺に連絡して?ここを、、こうすると、、ほら、かかるから。」
大介「うん、!ありがとう!」
二代持ちしてた一つのスマホを大ちゃんに渡し、仕事へ向かった。