
スノストによる友情短編
第46章 希望
あれは、5年前のこと、、
まだ9人グループになる前だった。
その日、ある舞台に向けて猛練習していた。
「、、はい。みんな休憩して!」
振付師さんにそう言われてみんな休憩するけど、
ただ1人、水分だけ取って、何かを忘れようとして練習に打ち込んでいた。
阿部「、、佐久間、?大丈夫、?」
佐久間「んー?^_^ふふ、大丈夫。ちょっと不安だったからさ、ここの振り付け」
佐久間は、何事もうまくやる奴。
振付も1番早く覚えて、メンバーに教えたり、後輩のことを指導してる。だから、覚えてないフリをして誤魔化している。
その日の練習を終え、俺たち別々に帰った。
でも、俺は佐久間のことが気がかりで佐久間の家に向かった。
お互い交換している合鍵で中に入ると、いつもと違う空気。
阿部「、、さくまー。」
あれ、?いないのかな、、
帰ってないとか、?
阿部「、、俺より先に帰ったよな、?」
リビングに行くと、
阿部「、、っ、、なに、これ、、」
ビリビリに破かれた紙、
何かで刺してボロボロになってわたが飛び出しているクッション。
キッチンへ行くと食器が割ってあり、、洗面所に行くとタオルがビリビリに破かれている。
阿部「、、っ、なんだよこれっ、、」
寝室へ行くと、佐久間が大切にしていたグッズやCDなどが散らばっていて、、
阿部「、、佐久間、?」
ベットの隅で、静かに座っていた。
阿部「、、ちょっと、佐久間っ、!」
佐久間「、、ん、、あ、れ、?あべちゃーん、、どうしたの、?」
佐久間の顔を見ると、たましいが抜けたような顔をしていた。
