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スノストによる友情短編

第58章 時


阿部「、、じゃあ、両親はなんで亡くなったか覚えてないの?」

渡辺「事故で亡くなったことは覚えてる。でもどういう経緯だったかはわかってない。俺も大介の家族もみんな亮平のことを思って、無理に思い出させなかったんだ。」

阿部「俺のため、?」

渡辺「うん。大介が酷いこと言ったでしょ?だから、思い出したらまた亮平に酷いことするかもしれないからって。俺たちが全力で守ってたんだ」

確かに、引っ越してからもずっと連絡はくれていた。でも、大介のことは一つも話さなかった。

翔太に話を聞き、、幼なじみじゃなくて友達として、過ごすことを決めた。

バレてはいけない、、それが、、俺の使命。

佐久間「、、しょーた!りょーへい!購買いこー。」

渡辺「おう。亮平も行くよ。」

阿部「うん。」

お昼休み、いつものように購買に付き合い、屋上で食べる。

大介は、前の大介と同じ性格だったけど、、なんかどこか違う。

やっぱり俺のこと覚えてないんだなって。
悔しくて悲しかった。
覚えてたら、拒絶されても謝りたかった。

でも、今はそれができない。

渡辺「、、俺部活行くけどお前は?」

阿部「んー、屋上に行こうかな」

渡辺「じゃ、俺が部活終わるまで待っててよ笑笑」

阿部「うん^_^いいよ!」

翔太の部活が終わるまでずっと屋上で過ごしていた。

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