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愛は、楽しく

第1章 愛は、楽しく

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しばらくしてから、勉さんは、舐めるのをやめて、わたしを抱いてくれました。
 わたしは、100mを走ったときのような、息をしていました。
 「菜緒ちゃん
  息が
  すごいね」
 「うん」
 「気持ちよかった?」
 「すごく」
 「よかったね」
 「うん
  体が
  びっくりしているみたい」
 「想像より
  よかった?」
 「もう大違い
  体がね
  フワーンと
  浮いてしまうような感じ
  力が全部抜けちゃった
  すごく
  すごく
  気持ちよかったよ」
 「気持ちいい
  気持ちいいって
  何度も
  叫んでいたものね」
 「勉さん
  もういちど
  舐めてほしい
  でも
  もうすこし
  休んでからね」
 「そうだね
  少し休んでから
  また舐めてあげる」
 そう言って、勉さんは、わたしの全身の汗を拭いてくれました。
 バスタオルで、優しく丁寧に。
 「いっぱいの汗だね
  菜緒ちゃんは
  代謝がよくて
  敏感な体なんだね
  だからあんなに
  気持ちよくなったんだよ」
 「そうなんだ
  喜んでいいんですね」
 「もちろん
  とってもいいことだよ」
 「嬉しい」

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