僕らのStoryline
第6章 鳴り響く恋の音
めめは何度か俺に大丈夫か?って聞いてきたけど、
大丈夫や、を貫き通した。
「なんかあったら言って、いつでもいいから」
と、俺の太ももをパンパンと優しく二回叩いた。
「…ありがと…」
やっぱり、好きや。
めめは俺がこんな気持ちをめめに向けてることに気がついてない。
「今日は雑誌が3誌でしょ…こうじはもう一つあるの?」
「うん、今日な〇〇さんと会えんねん!」
俺が連載を持ってる一つの雑誌でずっと会いたいと思っていたアニメ監督の〇〇さんと対談するんだ。
「あの…なんだっけ?あれでしょ」
「知らんやろ」
「今ド忘れしたんだよ!」
「俺が好きなアニメやで?」
「だから、あれだって!あー、なんだっけなここまできてんだよな」
と首に手をあててる。
「知らんやつやな、それは」
「えー、なんだっけな…」
あんなに俺の好きなアニメの話をしたのに…って一年以上前の話になるけど。
覚えてるわけないのよ。
「でてこねーーー」
「もうええわ!!!」
覚えてなくても、覚えててもどっちでもええ。
こうやって二人で話してるだけでいい。
それだけで、俺は…
めめは体を揺らして笑いながら言った。
「あーー、やっぱりこうじといると楽しいわ」
「なんや、めめ!急にデレて」
刺さるわ…ホンマに…
俺も笑いながらいつものように突っ込んだ。