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僕らのStoryline

第6章 鳴り響く恋の音


“今日の撮影のためにスタッフさんが作ってくれて花なんだって”

撮影ってことはさっきの話か?

めめのメールは主語がないからようわからんのよ。

“メンバーカラーやったな”

“こうじにはオレンジが似合ってる”

なんよ、ホンマに…

“好きや”

「あっ!!!!!」

ついつい、本音をおくってしまった。

消さなきゃ。

「向井くん、着いたよ」

「え?待って、」

「先に降りていいから。これで入れるから」

「あっ、」

降りたら警備員さんが入館証を見て、いれてくれて中のスタッフが楽屋に案内してくれる。

流れるように進んでいく。

スタッフさんが今日のおおまかな流れを話してくれて。

ずっと右手に握っていたスマホが気になって気になって。

「じゃぁ、一度失礼しますね」

スタッフさんは出ていった。

左手で手を振ってドアが閉まる。

「ヤバい!ヤバい!どないしよ…」

座り込みスマホを開く。

取り消ししようとしたけど、すでに既読の文字が。

「…めめ…」

でも、返事はきてなくて。

既読スルーされてる、ってことやんな。

やってしまった。

無視されてる、ってことやんな。

泣きそうや。

コンコンとドアがノックされる。

「向井くん?」

マネージャーが入ってきて衣装やらを持ってきていた。

“変なこと言ってごめんやで”

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