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僕らのStoryline

第6章 鳴り響く恋の音


俺はそれからソワソワして、着替えたらトイレに行って。

お腹が空いてたけど、そんなのも吹っ飛んだ。

行くってなんやねん。

行くってどこにくんねん。

そっからなんの連絡も入ってこんし。

「向井くーん、目黒くん来たよ」

「へ?え?」

車を回してくると言ったマネージャーがめめを連れてきた。

「向井くんの家に行くのでいいの?」

「はい、お願いします」

めめはメールの件には触れてこない。

なんで、家なん?

「こうじ、飯どうする?」

「え?」

ビクビクしながらめめの隣に座っていたら家の前にいた。

「あれ?マネージャーは?」

「もう行ったよ」

「あー、そうだっけ…」

「飯どうする?」

「飯…」

めめを見上げる。

「お腹すいてる?」

「あんまり…」

「じゃぁ行こっか」

と、俺の家なのにどんどんと進んでいく。

「こうじ、鍵」

「あ、はい」

「ふっ、なんで敬語?」

俺の家なのに俺の家の鍵を開けて。

「お邪魔しまーす」

部屋の電気をつけたらめめはソファに座った。

「こっちきて」

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