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僕らのStoryline

第7章 天使のしわざ


「えー!佐久間さん、わかんないなー!ちゃんと言ってくれなきゃ」

俺だって、年上なんだ。
少しくらい困ったラウールが見たいんだよ。

「へぇ、そんなこと言うんだ」

一歩、一歩俺に近づいてくる。
え?
え?
なに?
後ろにベンチが迫ってきて、そこに座った。

俺の目の前に片膝を立てて、しゃがむラウール。

「なんだよ」

「もう、捕まえたから」

俺の手の上にラウールの手が重なる。
長い指と大きな手のひら。
そのまま、流れるように俺に覆い被さるようにベンチのふちに手をついて真正面に綺麗なラウールの顔が。

「佐久間くん」

「はっ、はいっ」

チュっと鼻先に口づけられた。

「うわっ!!」

俺はラウールを押した。
ドサっとラウールは尻餅をついた。

「あ、ごめん!まじで」

お尻をパンパンとはたきながら立ち上がるラウールに駆け寄る。

そして、抱きしめられた。

「痛かった」

「ごめん」

「ビックリした?」

「当たり前だろっ」

「嫌いになる?」

「嫌いって、何が?」

「俺のこと、好きになって?」

「えっ?!」

ラウールの体を押そうとしても動かない。

「好きなる、すぐに」

「なんで、そんなこと言えるんだよ」

心臓がバクバクしてる。

「だって、俺、天使だから」


end.....

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