僕らのStoryline
第8章 青い宝石の行方
テレビを消して立ち上がるふっか。
ふっかが着てるのは俺が誕生日にあげたパジャマ。
ウケ狙いでお揃いを買ったんだけど。
「同じじゃん」
パジャマの上はパーカーになっててファスナーがついてる。
俺のパジャマのファスナーに触れた。
色ちがいで肌触りのいいやつ。
「もう寝るの?」
そう言いながらファスナーをゆっくりと下ろす。
「…っ…」
「いい?」
ダメ、なんて言ったことないじゃん。
俺もふっかのファスナーを下げる。
「着てないじゃん」
白い鎖骨が露になっていく。
「すぐ脱ぐかな?って」
熱く揺れる瞳に見つめられるとそらせない。
ダメも、イヤだ、もふっかの前じゃ意味がない。
俺はふっかのファスナーを下までスッと下ろして抱きついた。
「このままでいいから」
「え?」
何か言いそうな唇を塞ぐ。
チュ、チュっとついばむように唇に触れる。
「ちょ、待て、」
「やだっ、ふっか」
「待てって!!!」
ふっかが俺を引き離す。
「なべ…どうしたんだよ…」
「…このままでいいんだよっ」
泣きたくないのに、涙が溢れてくる。
「俺たち…」
今の関係でいたい、そう言おうとした。
「翔太っ!!!」
ふっかの胸に抱き寄せられた。